世界的にランニング・マラソンブームです。それでは、プロのマラソン選手はどのくらい報酬を貰っているのでしょうか。
サッカー、ゴルフ、テニス、野球などに比べると一けた低いというのは実情のようです。
日本の場合は、箱根駅伝などで活躍した選手は、実業団の駅伝部に入ります。ここでは2種類の契約があり、「プロ契約」と「正社員契約」です。前者は、期間限定(結果を出し続ける間)の契約になり、企業の部課長くらいの報酬で800~1300万円くらいになります。後者は、多少の勤務もあり、引退後はフルタイムの社員になります。よって、報酬は、通常の一般社員の給料と同じになり、まだ若いので4~500万円くらいの報酬です。
当然、プロ契約の選手のほうが成績はよく、大迫選手のように、実業団からプロに転向したりする選手もいます。彼らは、名前も知れているのでスポンサーがついたりもします。
後は、レースの賞金ですね。これって、それほど高額ではないです。東京マラソンが一番高いほうで1,100万円。ロンドンマラソンは600万円だそうです。毎月マラソン走るわけでもないし、日本人が優勝するのもほとんどないので、まあトップの選手でも何百万円とかでしょう。
日本記録で1億円ということで、設楽選手とか大迫選手は獲得しましたが、もう日本陸連に予算がないとうことで、昨年日本記録を出した鈴木選手はもらえませんでした。
ということで、結果をだして有名になりスポンサーがつくようなトップの選手でさえ、年収は数千万円いかないくらいのレベルかなと思います。世界的なトップアスリートが数千万円超えるかというレベルでしょう。
しかし、引退後、増田明美さんや高橋尚子さんのように解説者の道にいき、ほとんど芸能人のようになると、長く活動でき、CMなども入るので、芸能人なみの報酬をもらえるということになります。
サッカー、ゴルフ、テニス、野球ほどではないにしろ、もう少し、選手の報酬が上がるとプロを目指すアスリートが増えて、マラソンがもっと面白くなるのではないかと思います。
最近は、自発的にいろいろチャレンジするアスリートが増えてきました。インスタやTwitterなどで発信したり、YouTubeで走り方の動画をアップしたりしています。ゴルフ練習場にはレッスンプロがおしえてくれたりするように、ランニングワールドでも、一昔前では全くなかったランニング教室や個人レッスンなども始まってきています。
まあ、私ですらYouTubeでマラソン関係の動画をアップしていますから。
ということで、意識高い系アスリートは、競技をやりながら、または競技生活終了後にこういう道などに進んでビジネスを起こして報酬を得るという方法が可能になりました。そしてそういう活動は、ランニング普及の一助にもなるのでいいと思いますね。
また、日本の場合は、学生・実業団のメインの競技種目が駅伝という特殊事情があります。フルマラソンとは似て非なるものであるので、駅伝のトレーニングがダイレクトにマラソンにベストなトレーニングとはならないということです。世界で長距離というとマラソンなので、世界レベルになるためには、マラソンに特化したトレーニングを積まないといけません。
しかし、日本では駅伝は箱根駅伝など非常に人気があるので、この競技をやらない選択肢はありません。日本人選手はそういうジレンマがあります。
よって、ベストは、駅伝をオリンピック種目にすることです。そうすると、日本人チームも世界で活躍できるのではないかと思います。
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