テニスブーム ~あなたはやる派、みる派?

スポーツ観戦

さて、「テニス」って皆さんには身近でしょうか?これは年齢によって違うようです。青春真っ盛りの時に、「テニスブーム」を経験すると、テニスはぐっと身近になります。ということで、テニスブームについて書きます。

2020年に公益財団法人 日本テニス協会が発表したデータによると、日本のテニス人口は、約343万人。93年は1,380万人ですからかなり減りました。

【第一次テニスブーム 1958~】

1958(昭和33)年から翌59(昭和34)年にかけて、上皇上皇后両陛下のご成婚に伴う「ミッチーブーム」が現れ、当時の社会現象となりました。両陛下の軽井沢でのテニスロマンスからご成婚へと至ったことが有名となり、戦後最初のテニスブームが現れました。

正田美智子さん(上皇后陛下)のテニス時の服装や白手袋、カメオのブローチ、ストール、白の長手袋などが「ミッチースタイル」として大流行し、戦後の景気回復ともあいまって、各地でテニスコートの整備が相次ぎました。


私は、1957年生まれですが、子供の頃はテニスというと家族、親戚にテニスなぞやっている人はおらず、テニスは、ゴルフと同じく「貴族のスポーツ」「お金持ちのスポーツ」というイメージでした。


【第二次テニスブーム1975~】


1975(昭和50)年には、全英オープンで沢松和子さんとアン清村さんのペアが女子ダブルスで優勝します。日本人選手の活躍によってテニスブームが再燃し、第二次テニスブームが巻き起こりました。

このブームは10年あまりにわたって持続し、土地の有効利用として全国各地にテニスコートが整備され、会社の福利厚生施設や自治体のスポーツ施設、別荘地のペンションなどにも先を争ってテニスコートが設けられました。

昭和50年代の中ごろから終わりごろは、テニススクールはどこもキャンセル待ち、テニスコートは朝から晩まで盛況だったということです。

つまり、高度成長により、貴族、お金持ちのスポーツが庶民にもできるスポーツになってきて流行ったということですね。


私もちょうど、大学生、新入社員の頃なので、当時流行っていた「スキー」と同じく「テニス」にもはまりました。会社でも「スキー旅行」や「テニス大会」などがガンガン企画されていました。テニスウエアのポロシャツもタウンウエアとしても流行りました。Sergio Tacchini,LACOSTE,FILAとかのブランドですね。大学の時は体育の授業で人気のテニスに抽選で受かりレッスンを受けました。

また、『エースをねらえ!』は1970年代から80年代にかけて絶大な人気を誇り、当時のテニスブームも後押しした「元祖・テニス名作マンガ」として有名です。

ブームは去りましたが、プロスポーツの世界では、90年代半ばに世界ランキング4位までなった伊達公子さん、杉山愛さん、松岡修造さんが活躍しました。

私のテニス熱もさめましたが、1988~93年あたりまでは、たまにやるという感じでした。

1999~2000年あたり、私が40歳前半の頃、会社で20名くらいでテニス部をつくって少しまた始めたのですが、ランニングも始めたので、そちらの方に専念するようになりやめてしまいました。

【第三次テニスブーム2002~】

この頃は、ジュニアテニスブームだといわれていますが、この背景には第一次テニスブーム・第二次テニスブームのころにテニスを楽しんだ人々がお子さんやお孫さんとテニスを楽しむようになってきていることも挙げられるようです。前二回に比べると「静かなブーム」といった感じでしょうか。


『テニスの王子様』というテニスアニメも流行りました。2001年にテレビアニメ化され、劇場アニメやラジオドラマ、ミュージカルなど多くの分野で展開されました。2002年から2004年にかけて、高校生のテニス競技人口は増加をみせていますが、この時期は『テニスの王子様』が連載され、テレビアニメが放映されていた時期に該当します。

この頃、娘たちは、二人とも軟式テニス部に入部しました。当時の中学校は、硬式ではなく軟式でした。

2008年にはなんと伊達さんが11年半ぶりにテニス界に戻って来て、当時の日本女子を41歳のクルム伊達さんと22歳の森田あゆみさんが引っ張るという特異な現象になりました。ということは、森田さん以外、あまり活躍する選手が少ないということにもなります。


【第四次テニスブーム2014~  】

今のブームは、錦織圭選手と大阪なおみ選手の活躍でしょうね。特に、大阪選手は、全米で優勝したりして、世界ランキングも1位と凄いです。

大手企業もスポンサー契約しています。錦織選手の場合は、日清食品は2012~2021年まで、ユニクロは今でもスポンサーです(ユニクロは、海外のプレヤーも積極的にスポンサーしていますよね)。

ただ、それによりテニス人口が増えたとは聞かないので、観戦する人が増えたということなのでしょう。

さて、観戦となるとグランドスラムといわれる世界四大大会でしょう。全豪オープン(2023年1/16~29)・全仏オープン(5/28~6/11)・ウィンブルドン選手権(7/3~16)・全米オープン(8/28~9/10)です。

2021年5月14日

コメント

タイトルとURLをコピーしました