2年半前にRunmetrixを購入し、いろいろ試したのでレポートします。
このデバイスは、腰にモーションセンサーをつけるだけで、スマホアプリで左のようにフォーム分析をしてくれるという優れものです。どうやってはかるのでしょうね。センサー技術は相当進歩しているということです。
ウオッチとセンサーで価格は、¥50,500です。amazonや楽天でも売っています。
モーションセンサーだけも販売されています(¥14,080)。リアルタイムで数値を確認する必要がないという人は、これだけでもいいかもしれないですね。Apple Watchを持っている人は、連携できます。また、スマホ経由で、ラップごとの走行データを音声で通知してくれます。
さて、下記は私のデータです。74点なので、まあまあいいほうだそうです。
良い点は、「左右方法の衝撃」が小さいのは左右のブレが少ない、また、「骨盤の回転」の数字が大きいのは良く骨盤が動いいる証拠だそうです。
改善点は、「スティフネス」の値が小さいのは身体の軸がしっかりしていない。「骨盤の左右傾き」「蹴り出し加速度」で左右の値が極端に違うのは 左右の身体の動きの差が大きい証拠だそうです。
ここに表示されるスコアは、走った距離の中で最もいいフォームの時の点数です。走り始めなど、他のフォームなどのスコアを見たい時はスケールを動かしてみます。
単位 | 平均 | 左 | 右 | ||
ペース | /km | 5:58 | |||
ピッチ | 1歩にかかる時間を、走りのリズムとして一分間あたりの歩数で表した数値。 | steps/min | 172 | 171 | 173 |
ストライド | 接地から次接地までの間にセンサが進行方向に移動した距離 | m | 0.99 | 1 | 0.98 |
ストライド身長比 | – | 0.6 | 0.6 | 0.59 | |
体幹の後傾 | 接地中に骨盤や体幹がのけぞるような動き。数値が大きいほど、体幹の姿勢が不安定になっている。 | ° | 0.1 | 0 | 0.1 |
上下動 | 走行中の身体の上下後方の動き。数値が大きいほど、大きく沈み・跳ねるような走りになっている。 | cm | 8.2 | 8 | 8.3 |
上下動身長比 | % | 4.9 | 4.8 | 5 | |
腰の沈み込み | 接地後に膝が曲がって腰の位置が下がる動き。身長を100%として比率で表し、数値が大きいほどふかく沈み込んでいる。 | % | 3.4 | 3.4 | 3.3 |
骨盤の左右傾き | 接地している脚と反対側の骨盤が傾いて下がる動き。数値が大きいほど、接地中の骨盤が不安定な姿勢になっている。 | ° | 3.1 | 4.6 | 1.6 |
骨盤の引き上げ | 接地から蹴り出しにかけて、スイング脚側に下がった骨盤を引き戻す動き。マイナスの数値はスイング脚側の骨盤が低い位置のまま蹴り出しており、プラスに大きいほど、スイング脚側の骨盤を高く引き出した状態で蹴り出しができている。 | ° | 4.9 | 4.2 | 5.5 |
骨盤の回転 | 骨盤をローテーションさせる動き。数値が大きいほど、骨盤を大きく回した力強い走りになっている。 | ° | 12.1 | 12.5 | 11.6 |
骨盤回転のタイミング | 接地の瞬間と、骨盤を回転させるタイミングのギャップ。ゼロは接地と骨盤を回転させるタイミングが一致している。マイナスに大きいほど、接地より早く骨盤を回しはじめて足を身体の真下に引き付けるような動きが強調された走り、プラスに大きいほど、接地後に骨盤を大きく回してスイング脚側を前に振り出すような走りになっている。 | – | 39 | 39 | 40 |
左右方向衝撃 | 身体の左右方向にかかる衝撃の大きさ。一般的に、数字がおおきいほど、左右方向の不安定性が大きい走りになっている。 | m/s2 | 26.6 | 25 | 28.2 |
蹴りだし時間 | 接地後に身体が沈み込んでから足が離れるまでの時間。数値が大きいほど、一歩ごとのキックに時間がかかった走りになっている。 | ms | 155 | 155 | 154 |
接地時間 | 接地してから蹴り出して足が地面から離れるまでの時間。一般的に、ペースが速くなるほど短くなる。 | ms | 253 | 253 | 251 |
着地時間率 | % | 72 | 72 | 72 | |
着地衝撃 | 接地の直後に身体にかかる衝撃の大きさ。一般的に、数字が大きいほど脚への負担が大きくなる。 | m/s2 | 25 | 24 | 25.9 |
蹴りだし加速度 | 地面を蹴り出す加速度の大きさ。一般的に、数値が大きいほど、強い力で地面をキックしている。 | m/s2 | 31.5 | 25.9 | 33.4 |
減速量 | 着地前半、進行方向後ろ側にかかっている加速度の総和。一歩でどれだけブレーキをかけているかを示す。 | m/s | 0.41 | 0.39 | 0.43 |
スティフネス | 脚全体を「バネ」と見立てた時のバネの硬さ。一般的に、数値が大きいほど、接地後の沈み込みが小さく、短い接地時間で地面を蹴り出す「硬いバネ」のような走りになっている。 | kN/m・kg | 0.37 | 0.36 | 0.37 |
これも、ゴルフスイングの見える化と同じで、ただ万全と走らないで、フォームを意識して走る。その後、このデバイスでチェックし、また練習にいかすというPDCAを回すということなのでしょう。
これ、結構使えるのではないでしょうか。
カミさんがセンサーを誕生日のプレゼントでくれました。これはいいです。
この自分のフォームがわかるのがいいですね。青が私で、赤が理想形です。私の反り腰がよくわかります。これを毎回意識してフォームを矯正すというのが大事です。このフォームは、過去6ヶ月の平均の走り方だそうですので、直近の変化はわかりません。
今は、このセンシング技術が凄く進んでいて、シセイカルテのように法人用には出回り始めています。個人用ではこれが初でしょう。今後もここらへんのイノベーションは多くなってくると思われます。
これは、「買い」だと思います。
ASICSさん、最近攻めてきますね。このモーションセンサーを使って、フルマラソンなどのレースの分析してくれるサービスを2022年10月より始めました。 「ASICS RACE REPORT」5,500円です。
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【2024年2月】
このRunmetrixのアプリは定期的にUpdateされているようで、いつのまにかかなり使い勝手がよくなっているようです。
私のこの70点の走りの改善点は、まず6角形のそれぞれの点数が低いところに注目します。「動きの力強さ」はスピードを追求する走りを目指している場合のみ重要なので私の場合は気にしなくていいそうです。そうすると注目するのはまず、「骨盤を軸とした全身の連動」です。そしてそこをクリックすると三つのポイントから構成されていることがわかります。それぞれデータ項目をクリックすると標準値が示されるのでそれよりも著しく悪い項目をピックします。私の場合は「蹴りだし時間」になります。次に六角形のもう一つ課題のポイントは、「負担の少ない接地」です。おなじようにクリックすると、やはり3つで構成され、悪いのは、「着地衝撃」だとわかります。
まとめると、「蹴りだし時間」を短くして、「着地衝撃」を減らすような走り方をすべしということです。
フォームとしては、膝から下で走っているので、地面を蹴る意識を少なくし、骨盤から脚を動かす意識を持つこと。
そうすることで、現在よりも下半身の大きな筋肉を使った効率の良いフォームになる。また着地位置が遠い傾向が見られるので、振り出した脚を、自然と引き戻すタイミングで接地するイメージを描くことです。
今までスマホを持って走っていましたが、センサーだけでデータは保存され、あとでスマホで確認できるそうです。計測を始める時にボタンを一回押し、LEDが「点滅」したら計測を始めます。走行後、ボタンをダブルクリックして「点滅」が「点灯」に変わったらデータが転送されます。その後、ボタンを長押しして電源を切ります(LEDが赤色に2秒点灯した場合は、電池残量が少ないという合図です)。
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