筋トレの未来~今から流行る筋トレ

筋トレ

最近「筋トレ」が人気です。コロナ禍でコロナ太りしている人も多く、「ちょっと筋トレやってみよう」と思いだしたのでと思います。いつの時代も「美」を追求する女性は、「美尻」という言葉が流行り言葉になるくらい、皆、体形美を気にしだし、筋トレをやりだしています。ということで、筋トレの歴史をちょっと調べてみました。

戦後、筋トレする人は、ダイエット目的ではなく、純粋にボディメイクをしたい男性が主体で、ボディビルダーという人たちでした。戦後間もない、力道山によるプロレス・ブームにも刺激され、1950年代に、ボディビル・ブームが起こりました。ボディビルのテレビ番組まで登場したそうです。西欧人に負けない身体をつくろうという敗戦のコンプレックスもあったのだと思います。当時は、コンクリート・バーバルという安価な器具で筋トレやっていたそうです。街には、ボディビル・ジム(都内で最盛期30ジム)ができ,「ミスター日本コンテスト」なども始まりました。作家の三島由紀夫(1970年没)もこの頃、筋トレを始めています。

1960年代は、子供にもプロレスなどの影響で、筋トレがブームになり、私の兄貴も「エキスパンダー」とかを通販で買っていました。また、1964年には、東京オリンピックで、女子重量挙げのメダリスト三宅宏美選手のお父さんが銅メダル、叔父さんの三宅義信選手が金メダルをとりました(68年メキシコも)。かっこよかったですね。

米国では、1970年代までに、ボディビルは、アーノルド・シュワルツェネッガーと1977年の映画『鋼鉄の男 ”Pumping Iron”』により大きな市民権を獲得するようになりました。1976年の「ロッキー1」のシルベスター・スタローンの太い腕もかっこよかったですね。また、1965年からは、ミスター・オリンピア、1980年からは、ミス・オリンピアが開催されるようになり、日本でも、1983年からミス日本コンテストが行われるようになりました。

ということで、若い男性を中心に、筋トレは一定の支持を集めていましたが、最近は、ランニングブームのように、老若男女だれでも筋トレをやり始めています。

まずは、なんでもブームに火をつける「女子」ですね。トップモデルや有名タレントが「美尻」「腹筋」をインスタなどでアピールするようになって急に火が付いてきました。腹筋女子なる言葉も流行りだしました。

はじまりは、「ランニングブーム」からのようですね。2000年頃からランニングはブームになりました。2000年からの女子マラソン黄金期(2000年、高橋尚子選手金メダル)、2005年のiPod nano発売、2007年東京マラソンなどでランニングはブームになり、美・ジョガーとして走るモデルとして長谷川理恵さんも登場して、美しい健康的なボディというコンセプト、つまり「腹筋女子」が若い女性に受け入れられました。へそ出しファッションも流行りました。私もランニング・筋トレを1999年から始めました。

それが、2010年代ころから、「筋肉女子」へと分化し、よりストイックなオーガニックな生き方を追求しはじめ、それをインスタで拡散することによって、市民権を獲得しました。ちなみに、女性の間には、ランニングと筋トレに間2000年代後半から「ヨガ」も流行りだしましたね。

次は、これも現在の日本ではブームをつける一大勢力となっているシニアです。

高齢化により、シニアの人口は増えています。彼らは、毎日地元のフィットネスジムに通っています。平日の昼間にジムにいくとシニアで一杯です。中年になると、体重が増加して、どちらかというと散歩やランニングなどの有酸素運動をやる人が多いわけで、先のランニングブームで走り出した中年の男女はダイエット目的が主でした。しかし、中年から壮年になってくると、加齢によるフレイル状態やロコモティブシンドローム打破のため筋力増強の必要性がでてきました。健康寿命を延ばすためにも筋トレを始める人が増えてきました。

今の筋トレブームの火付け役は、なんといってもRIZAPでしょう。2012年に始まった、あのCMは衝撃的でしたね。「こんなに変わるんだ」という事を皆に伝えたと思います。RIZAPは、筋トレというよりもダイエットを全面的打ち出していますが、女性やシニアでもベンチプレスできるんだということを理解させた貢献は大きいと思いますね。また、パーソナルトレーニングというジャンルも確立したと思います。

それから、RIZAPと同じようなダイエットを目的とした筋トレをやるジムが複数登場し、遅ればせながら、各フィットネスジムでもパーソナルトレーニングを充実させるようになってきました。また、エニタイムフィットネスとか無人で24時間で安価にやれるジムも登場してきました。

トレーニングジムの変遷~どんなジムが効果的か?
トレーニングジムの変遷 日本で、スポーツジムが事業化されたのは、1970年代で、1980年代初めには、エグゼクティブのジムという触れ込みで、バブリーなジムが流行りだしました。1990年代には、バブルが崩壊し、ジムは統廃合され、今のような大手

ここまでが、現在までの筋トレの歴史です。さて、今後の筋トレ事情ですが、今後ますます普及していくと思います。ランニングは20年ですっかりだれでもやるスポーツになりました。今の筋トレブームは約10年ですので、後10年で今のランニングと同じ状況になると思われます。それは、女性はいつも美を求めるのと日本は、増々の高齢化の波にさらされているからです。

ダイエット目的ではない純粋な筋トレが増えていくと、「結果にコミット3か月」ではなく、「毎週筋トレをずっとやりましょう」ということになるので、短期でなく長期でトレーニングをすることが重要になります。

なんでもそうですが、いかに、マンネリ化して飽きてやめるということをさせないで、ずっと筋トレを習慣化させるかが、これからのジムに求められてくると思われます。

今のフィットネスジムのように「来たい時にいるでも来てください」形式は、私の経験上あまり長続きしません。やはり個人レッスンで、トレーナーさんのサポートをもらいながらやるのがいいと思います。

私の通っている「ドクター・トレーニング」は、そういうコンセプトでやっているので、料金も都度払いです。

もう一つは、「ゴルフのパフォーマンスをあげるため」とかそういうわかりやすい目的も重要だと思います。ランニングなどは大会などに出て自己ベストを更新するとか目的があるので、日々練習が続けることができます。

よって、今後は、「ゴルファー向け筋トレ」「ランナー向け筋トレ」「ボディコンテスト向け筋トレ」などカテゴリーに特化した、サービスもでてくるかもしれませんね。

ナセル筋トレちゃんねる Nasser Channel
ゴルフ30年、マラソン20年、トライアスロン10年やってます。筋トレ、ストレッチ,ヘルスケアでいつまでもスポーツやれる身体づくりしています。その一部をご紹介します。

そして、もう一つは、家での筋トレでしょう。毎日家で筋トレを習慣させるのがいいと思います。自重でも十分できますしね。器具使ってもスペースはあまりなくてもできますし、オンラインとかも組み合わせたハイブリッドな仕組みもでてくるでしょうね。

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Dr.トレーニングで週一のトレーニングをやっていますが、それだけでは少ないですよね。それで、トレーナーさんに家でもやれる筋トレの種目を教えてもらい、それを自宅でやるためにホームジムを作ることにしました。トレーニング器具って結構安いし、折りた

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