昭和の人はおしゃれでスリムだったのに、、。

ヘルス

私が産まれた頃の1950年代後半(昭和30年代)の小林旭や宍戸錠などの主演の映画を観ていると、今の新興国の街並みを見ているような錯覚に陥りますね。電話のシーンが頻繁に出るのは、当時は今のネットのような最先端情報機器というイメージだったのでしょうかね。

映画に登場する昭和の人達は、皆おしゃれです。蝶ネクタイやハンチング帽などをしています。ただ、皆、思いっきりタバコをすっているのですね。当時の男性の喫煙率は80%以上だったわけです。私が入社した時も皆、会社の中で普通に吸っていたし、会社のロゴの入った灰皿もありました。

左図は、厚生労働省と日本たばこ産業株式会社のデータをもとに「社会実情データ図録」が分析されたものです。

しかし、その喫煙も、健康への理解が深まるにつれ、減ってきて、今は、全国平均16%くらいになってきて、政府の2022年の目標は12%で、決められた所以外では、喫煙は禁止になりました。

これは「進化」なので、いいですよね。

しかし、その昭和の映画の中に登場する人にはあまり肥満の人はいません。これもちょっと調べてみました。左図も、厚生労働省と文部科学省のデータを元に「社会実情データ図録」が分析されたの資料で、戦後から現在までの年齢別のBMI指数(BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m)))の推移をグラフ化したものです。普通22が標準体重と言われています。

戦後から高度成長が始まる1965年くらいまでは、国民のBMIは22より低かったのですが、経済成長とともに体重も増えていきました。しかも30歳代から60歳代まで、肥満度はほぼ一緒という感じで、「中年太り」は既に30歳から始まっているということが読み取れると思います。戦後から今までで10kgくらい太っている計算です。

ちなみに、BMIが25を超えると「肥満」と言われます。

これは、何を意味するかと言うと、世の中が進歩すれば、医療も進歩し、人々の健康への知識も高まり、それに伴いタバコなどもやめ健康になって、平均寿命も延びていっているはずでしたが、こと体重コントロールに関しては、便利な世の中になればなるほど、コントロールがあまくなり、いわゆる「生活習慣病」になる原因を作ってしまっているという事です。

まあ、世の男性陣は、「世の中便利になって、肉体労働も少なくなり、しょうがないよね」と思われると思います。

これも世の中の流れだと、、。

それでは、女性の同じデータを見てみましょう。

眼が点ですよね。

男と女でこうも違うのかと思ってしまいます。

1965年くらいまでは、男女差はあまりありませんが、それからが違います。

女性20歳代の痩せへの転換は高度成長期にはじまっており、その後も一貫して痩せの方向へ進みました。いわゆるダイエット・ブームです。17歳(高校3年生)の体格は痩せでないので、20歳代にかけて痩せていくのです。30歳代、40歳代も10年、あるいは20年遅れて、痩せへの方向に転じています。40歳前後(35~44歳)の女性を意味するアラフォー世代という言葉が2007年から使われるようになりましたが、40歳代女性の痩身志向が最近特に目立つ。あたかも30歳代と同じ体型を維持しようとしているように見えます。さらに40歳代ばかりでなく50~60歳代でも痩身化への反転が起こっているようにみえます。

これを見ると、女性の方が健康ですよね。平均寿命が5歳くらい違うのもうなずけます。これはこれで、立派なもので、男性も見習うべきではないでしょうか。

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