人生で二度ほど、「腰痛でもう走れないのでは?」と思いました。しかし、なんとかそれを克服しました。やはり、すべては「姿勢」ということにいきつきましたね。
ヘルニア
2007年ですからちょうど49歳の頃、ジムでボート漕ぎのようなもの「ローリング」をやっているときに、腰に「ギクっと」きたのですね。寝れないくらい痛みが続くので病院に行ったら、最初は「仙腸関節炎」という診断でした。
その後、生まれて初めてMRIの検査を受け、その結果は、仙腸関節炎ではなく、「軽度の腰椎椎間板ヘルニア」でした。L5/S1で椎間板の軽度の後方突出、L2/3で椎間板の軽度の右後方突出で、頭側に髄核が脱出しているんだそうです。それで、右足大腿部に痛みが走ったり、麻痺しているのだそうです。
一か月後に、まだ、右足太ももは麻痺していたのですが、鎮痛剤を飲み、走ることにしました。家族の罵倒をものともせず、根性で走るわけです。「巨人の星」の歌を歌いながら、「おもいこんだらぁー、試練の道うぉー」と口ずさみながら、ゆっくり、腰に気をつけながら、走りました。どうにか、腰の痛みもさほどでもなく無事3㎞を走りました。
その後、痛みはなく、1週間後に普通に戻ったので、7週間で完治したことになります。原因は「老化」と言われました(涙)。
脊柱管狭窄症
58歳頃から、走っては右脚を痛めという状況が続き、一年後の2017年7月の59歳の時に、いよいよ会社に行けないくらい右脚が痛みました。長い時間歩くと症状がひどくなり、しばらく休むとまた歩けるようになる、「間欠跛行(かんけつはこう)」が典型的な症状で、MRIの結果も10年前と同じで軽度であはるがヘルニアが出ているので、「脊柱管狭窄症」という診断でした。これも原因は「老化」だそうです(再涙)。
今回の診断は、L5に後方辷り。腰椎全域の椎間板に変性・後方突出。L2/3,L4/5.L5/S1レベルに脊柱管狭窄。L5/S1レベルの椎間孔左側に狭小化。脊髄に異常信号無し。L5椎体下縁とS1椎体上縁にT1強調像で淡い低信号、T2強強調像/STIR像で高信号域を認め、椎間板による椎体変化。
1)7月13日 最初の薬は痛み止めの塗薬でした。
2)8月8日 薬はボルタレン(消炎鎮痛剤)とリリカ(神経障害性疼痛治療剤)です。リリカは神経が痛みに敏感になりすぎているのを抑える薬だそうです。
3)8月22日 末梢神経の回復効果があるメチコバールB12服用開始。
その2週間後から、血流をよくするプロスタグランジン静脈注射を始めました。週2回で合計20回ですので、2か月半かかります。
炎症がおさまってきたのでしょう。状況は改善(最初をレベル10とするとレベル2)、ランニング再開。
いろいろ本などで対策を勉強しました。まず、脊柱管狭窄症の人は、「腸腰筋」が硬直・萎縮しているそうです。私もですハイ。ようは姿勢が悪いのだそうです。前傾姿勢がクセになると、腸腰筋が硬直・萎縮し、腰椎への負か増え、椎骨の変形や靱帯の肥厚を招き、狭窄が進むのだそうです。また、つま先重心になると、足のアーチも崩れてきて、狭窄が悪化します。私も足裏アーチが落ちてきていますねと以前言われました。
自力で治そうと頑張ります。
4)10月1日 右脚再度痛める
5)11月15日 大分回復(レベル3)
6)2018年1月 年末年始にゆっくり休んだのにも関わらず、痛みレベルは若干上がって、レベル3.5になってきたので、第4段階の「硬膜外ブロック注射」をすることにしました。仙骨に打つので、かなり緊張しましたが、それほどの痛みもありませんでした。しかし、残念ながら、3回もやりましたが、何も変わらずという結果でした。
これで、この病院でやれることは全てやったという感じになったので、もっと大きな病院を紹介してもらい手術も視野に入れることにしました。
ちなみに、上記が「脊柱管狭窄症」の典型的な治療です。
坐骨神経嚢胞性病変
2018年2月 総合病院の有名な整形外科の先生に診てもらいました。持参したMRIデータや、レントゲン写真をチェックしてもらった結果、まだそれほど狭窄が進んでいないので、保存療法でいいのではないかということでした。手術を覚悟したので、ちょっと拍子抜けでしたが、状況がそれほど深刻ではないという結果に少し安心もしました。
5月 その後進展がないので、脊柱管狭窄症の手術をしてもらおうと先生に相談したら、「もう一度腰のMRIと念のために脚に腫瘍がないかのチェックのためのMRIを撮りましょう」という事で2回もMRIを撮り、今日、その診断結果を聞きに行ったところ、「やはり、脊柱管狭窄は浅い」そして、「太ももに腫瘍ができている」との事でした。
それで、急遽、腫瘍専門の先生に廻され、診断を受けると、その先生も初めてみるような細長い腫瘍で、できているのが坐骨神経痛の中なのだそうです。よって、組織検査をしようにも神経に触らないといけないので、脚が動かなくなる可能性が高いので、腫瘍が大きくなったりしてくれてば、悪性の可能性ありで即手術ということになりますが、落ち着いているのであれば、良性の可能性が高く(中身は水の可能性大)、一か月おきの経過観察+3か月おきの造影剤を入れたMRI検査をするという事になりました。病名は、そのままの「坐骨神経嚢胞性病変」です。
2019年6月 さて、2年前から痛めていた右脚で、今もまだ痺れがありますが、本日、造影剤をいれたMRI結果がでました。結果は、一年前に発見された水はもうスッカリなくなっておりました(祝!)。
ということは、この水が坐骨神経を刺激しているのではなく、なんらかのダメージが右脚にあり、水がたまったそうです。じゃあ、何故、今も脚が痺れているかというと、そのダメージがまだあって、段々、痺れは取れてくるであろうということです。
結論
49歳の時にみつかった「軽度のヘルニア」は、治らないのでそのままだが、それほど進行はしていない。長年の「反り腰」による無理な姿勢のランニングが、右脚を痛めたと思われ、それが炎症を起こし、水疱でき、「坐骨神経」を刺激し、「脊柱管狭窄症」と類似した症状が出た。
発症から2か月後一旦改善。1年でかなり改善し日常生活には問題なくなり、1年3か月後はフルマラソンを走れるほど復帰。2年後には水は引いた。現在、まだ、右足裏には痺れあり。
やはり、すべては「姿勢」が大切で、それが予防になると反省させられた症状でした。
この話は、まだ続きます。
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