🩺 そもそも痛風とは?
痛風とは、血液中の「尿酸」という老廃物が高くなり、それが関節内に結晶としてたまり、激しい炎症(関節炎)を起こす病気です。
特に足の親指の付け根などに突然激痛が起こることで知られています。
この尿酸は、プリン体という物質が分解されることで生じます。プリン体は食品やアルコールに含まれ、また体内でも自然に生成されます。
通常は腎臓を通じて尿として排出されますが、
- 尿酸がつくられすぎる
- 尿酸がうまく排出されない
このどちらか、または両方が起こると、血中に尿酸がたまり、高尿酸血症→痛風発作へと進行します。

私の26歳から40年以上の尿酸値の推移です。尿酸値の基準は3.6~7.0mg/dLですので基準値内に入っています。7.0 mg/dLを超えると「高尿酸血症」と診断される可能性があり、痛風や腎機能障害のリスクが高まります。
私の場合は、63歳から禁酒していますが、お酒との相関より、体重と相関していますね。
🍺 なぜ痛風が増えているのか?
「痛風は大酒飲みの病気」というイメージがありますが、実際には以下の要因が重なって増加傾向にあります。
- 加齢による腎機能の低下(尿酸が排出されにくくなる)
- 生活習慣病(肥満・高血圧・糖尿病など)
- 高タンパク・高脂肪の食事、アルコール
- 水分不足による脱水と尿酸濃縮
👬 同期4人全員が痛風だった
最近、大学時代の同期4人と再会したのですが、驚いたことに全員が痛風持ち。
しかし、特別にお酒を浴びるように飲んでいたわけではなく、年齢とともに体が「処理できなくなってきた」ことが背景にあるようでした。
💡 私が取り入れている“水分戦略”
私自身はすでに禁酒していますが、尿検査で「塩分過多」と出ることがあります。その対策として日々実践しているのが、水分を“戦略的に摂る”という習慣です。この水分をしっかりとって尿を出す習慣があるかどうかは、痛風予防の大きなカギにもなります。
✅ 朝:代謝のスイッチを入れる
- トマトジュース(200ml):カリウム・リコピンで塩分排出
- プロテイン+牛乳(250ml):筋肉維持と満腹感
- コーヒー(300ml):気分転換用(利尿補正あり)
→ 朝だけで約650mlの水分
✅ 昼:老廃物を“流す時間”
- 味噌汁(200ml):水分補給と塩分も摂取
- コーヒー(300ml):補正後200ml換算
- トレーニング時は水500ml、しない日もペットボトル1本を意識して飲む
→ 合計:約900ml
→ 「昼に水500mlを飲む習慣」が、痛風・塩分対策の中核です。
✅ 夜:しずかに整える
- 味噌汁(200ml):夕食の一部として
- 緑茶(150ml):口内殺菌目的
- ルイボスティー(300ml):ノンカフェイン+抗酸化+睡眠前のリラックス
→ 夜だけで約650mlの水分
✅ 合計:約2,200ml(=理想的な1日)
このように、1日で2.0〜2.2リットルの水分を朝昼夜に分散させて摂取しています。
トイレの回数は増えますが、それこそが**老廃物(塩分・尿酸)を“流している証拠”**です。
✅ まとめ:「薬ではなく、水で整える」
多くの人が薬に頼って飲酒や生活習慣を変えずにいますが、
「水を飲む」ことで尿酸も塩分も出せるなら、それが最も自然で副作用のない方法です。
「昼に水500mlを飲む」──
それだけで体が変わることを、私は実感しています。
これからの時代、“水で整える健康管理”こそが、長く自分の体とつきあうための基本になるのではないでしょうか。
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