米国人の知人が「日本ではドラックを愛用できないので、お酒を飲む習慣がついてしまい、太って困る」という話をしていました。
日本人からすると、えらくヤバイ話ですが、米国でドラッグは合法の州が多いので、ちょっとした抗不安薬として普及しているそうです。
世の中豊かになってもストレスや不安は増えるのは実感するところです。物質的に豊かでありすぎることは、少なすぎると同じくらい良くないそうでうね。つまり、豊かであればあるほど「何かが足りない」という感覚を増幅させるからだそうです。
何かが足りないという欠乏状態は、人を不安にさせたりするので、その苦痛から逃れようとアルコールやドラッグなどでドーパミンを求めるきっかけになったりします。
この本によると、箱に入れられたラットの場合、チョコレートはラットの脳のドーパミンの基礎放出量を55%、セックスは100%、ニコチンは150%、コカインは225%、薬物の有効成分のアンフェタミンは1000%増加させます。
そして、増加した分だけ、反作用が起こり、苦痛も同じ分だけ起こります。よって、またドーパミンを放出させて快楽を得ようとして、これを繰り返すのだそうです。
何度も繰り返していくと「耐性」ができ、より多くの量や強度を求めるようになります。
これが、「ドーパミン中毒」のメカニズムです。
ドーパミン中毒は、こういう食べ物や薬以外にも、「ゲーム依存症」「ギャンブル依存症」などあらゆる依存症はドーパミンが関係しています。
よって、ドーパミンが出すぎるのは問題ですが、ドーパミンが欠乏すると今度はうつになったりと厄介なホルモンです。高齢になるとドーパミンが欠乏してくるので注意が必要です。
結論としては、ドーパミン分泌をうまくコントロールすることです。
ドーパミンを適度に増やすためには、運動がいいとされます。特に気軽にできるウオーキングやランニングなどの有酸素運動がいいらしいです。こういう運動をすると、ドーパミンのメカニズムが働いて快感を得るので、またやりたいとなり、習慣化されます。
また、人間は他の動物と違って、ドーパミンが他のアクションでも放出されます。それは問題解決ができた時に大脳新皮質から発生するのだそうです。なので、人類だけが「問題解決欲」を満たすとドーパミンが出るので、どんどん際限なく技術革新をして問題解決欲を満たすようになるのだそうです。
コメント