日本のマラソンは「駅伝」がダメにしたのか

ランニング

日本は、空前のランニングブームですが、プロの長距離陸上の世界では日本勢はパッとしません。特にマラソンは、日本では人気のあるスポーツで、体格によるハンディも少ない競技です。昔は男子でもメダル争いしていたし、女子は、オリンピック2大会連続で金メダルをとるなどの快挙を遂げた種目でした。それがどうして今のような状況になったか解明したいと思います。

日本のマラソンはなぜダメになったのか

まず、男子です。1964年の東京大会で円谷幸吉選手が銅、1968年のメキシコ大会で君原健二選手が銀をとりました。その後、1970年代後半から1990年代前半にかけても、宗茂、宗猛、瀬古利彦、伊藤国光、中山竹通選手など、マラソン世界歴代10傑に名前を刻む世界的な選手を数多く輩出し、1991年の東京世界陸上にて谷口浩美選手が1位金メダル、1992年のバルセロナオリンピックにて森下広一選手が2位銀メダルに輝き、マラソン黄金時代を築きました。

それ以降、男子マラソンは低迷しています。2002年の高岡寿成選手の2時間6分16秒が日本記録で、16年間も破られていませんでした。やっと、2018年に設楽悠太選手が記録を更新し、その後、大迫傑選手が2度更新し、今年の2021年に鈴木健吾選手が2時間4分45秒で再度更新されました。

ということで、最近少し、タイムが改善されてきました。しかし、その記録も世界では、57位です。一位は、2時間1分39秒ですものね。

次は、女子です。ちょうど男子がピークアウトした後を補うように女子が活躍し始めます。

1992年のバルセロナ、1996年のアトランタ大会で有森裕子選手が銀、銅をとり「自分をほめてあげたい」と活躍しました。その後の2000年のシドニー大会で高橋尚子選手、2004年のアテネ大会で野口みずき選手が2大会連続で「金メダル」という偉業を達成しました。ということで、10年以上も、女子マラソン選手は世界のトップと戦えていたという事になります。

また、その時の活躍を見ていた女の子が今まさに活躍するという女子ゴルフ界のようなことはおこっておらず、最近の女子はメダルを狙えるような選手はいませんし、2005年の野口みずき選手のだした日本記録は未だに更新されていません。

ということで、日本マラソン界は、1960年代から2000年中盤まで50年近く活躍していた歴史があるのに、ここ15年は低迷しています。

陸王

日本人は他国に比べて、マラソンは好きな国民だと思います。その一つの要因は、「駅伝」だと思います。

日本人は駅伝好きですよね。元旦には、「ニューイヤー実業団駅伝」そして、2日、3日には、「箱根駅伝」と三が日に朝から5時間づつ放映され、視聴率もニューイヤーが12%、箱根はなんと28%です。

子供の頃は、私は、他の正月番組が観たいのに、親父は、自分で走ったりはしないのに、箱根駅伝をずっと観ていました。家の傍が「福岡国際マラソン」になっていて応援した経験もあります。箱根の沿道も正月早々凄いですよね。選手のアドレナリンは出まくりでしょう。

特に青山学院が箱根で連勝しはじめると人気はかなり上がっています。そういうこともあり、駅伝選手は増えているそうです。

「陸王」は結構人気なドラマとなりましたね。足袋を作っている会社がランニングシューズを作る話ですが、実際にそういう会社が存在するのですね。ちょっと感動しました。

駅伝がマラソンをダメにした

ということで、本来、他の国に比べて「駅伝」があるので、若年層の長距離ランナーを育成する素地があるので、日本は長距離走に有利だと思います。

しかし、この「駅伝」がマラソンには有効に働いてはいないのではないかと言う人もいます。つまり、中途半端な距離走(10~20km)はマラソン走とは違う。大学や実業団で駅伝の練習をどれだけやってもマラソンに特化した練習をしないとマラソンで好成績をおさめられない。しかし、マラソンに特化した練習だけやると駅伝で好成績をだせない。というものです。



これだけ、国をあげて長距離陸上は注目されているのに、なぜ、世界で戦えないのですかね。アフリカ勢と体格が違うとかいわれていますが、短距離でも、同じように日本人は不利とか言われていましたが、最近はリレーでメダル取ったりして活躍し始めていますので、何か方法はあるのはないでしょうか。

まあ。いろいろ調べても、日本人がアフリカ勢にマラソンで勝つのは難しそうです。それなら、EKIDENを世界に広めてオリンピックの種目にするほうが早道かもしれません。まずは、東アジアからですね。本当は東京オリンピックの時がよかったのでしょうが、そうはいきませんでしたので、今後に期待です。

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