マラソンだけでなくトライアスロンとかゴルフやスキーやボルダリングや筋トレとかマルチでスポーツをやる人には、もってこいのガーミンの最高機種Forerunner955 Dual Powerが2022年6月に発売になり、早速購入したのでレビューをしたいと思います。
まず、基本的には、Forerunnerというようにランニング用のスポーツウオッチで、自転車などの有酸素系のスポーツなどの計測にも使えるというのは基本です。それに、トライスリートにも使えるということで、スイムのための防水になっています。また、ゴルフのナビもついているのが面白いところです。それに、普通のスマートウオッチ機能がついていて、ライフログがとれる、メールが受信できる、アップルペイのようなGARMIN PAYというのもあるといった具合です。
よって、このように全てを取り込んだウオッチというのが、最大の売りになります。
以下、その中でも優れている機能を順番に紹介します。
とても一度に書ききれない(体験できない)ので、使うたびにレビューをアップデートしていきますので、時々覗いてください。
バッテリー
スポーツウオッチはもう20年近く使っていますが、高性能になるにしたがってバッテリーが持たなくなる問題がありました。さあ、走ろうという時に、スポーツウオッチが充電されておらず使えないということはしょっちゅうあります。
このモデルはそういう問題を克服しました。Dual Powerといっているように、ソーラー充電を利用することで、一度の充電でスマートウォッチモードで約20日間、GPSモードで約49時間稼働します。これは、凄いですね。ウルトラマラソンも問題ないですね。GPSリスポンスもめっちゃ速いです。
これが、まず一番の特徴でしょう。
これが、新製品の965を選ぶか955Dにするかの分かれ目だと思います。
重量
53gと高機能の割には軽いです。特にランニングにはこの軽さは重要です。
機能
機能はたくさんあり、全部を把握するとかなりの精度でトレーニングや身体の状態が把握できます。
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その中でも、まずは、955から搭載されだした「トレーニングレディネス」機能ではないでしょうか。これは、「睡眠スコア」「リカバリータイム」「HRVステータス」「短期的負荷」「睡眠スコア履歴」「ストレス履歴」をもとに総合的に判断されます。
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2023年3月19日にフルマラソンを走りました。それからレディネスの数値は一けたになり、「やすめ」という指示です。木曜日の朝にようやく持ち直してきて、金曜日の朝に「READY」となりました。
つまり日曜にフル走ったら、4日間休養して金曜からWORKOUTしてよろしいという結果になったということです。
定年退職してから、週5でトレーニングしているので、この機能は、本当に助かります。マラソン後だけでなく、日々、ちょっと身体が重いなって時はこの値が低い時です。そしてその要因も示してくれます。まずは「運動量」です。これが多いと次の日に「ボディ バッテリーが低い」と出ます。次に「睡眠」ですね。よく眠れていないとレディネスの数値が下がります。あとは、「自律神経」です。バランスが悪いとHRVの数値が低くなります。
これをみて、「今日は休もうとか、トレーニングの量を減らそう」とか調整をかけています。
HRVステータス
HRV(Heart Rate Variability)とは、「心拍変動」のことで、心臓の拍動に変動が生じる現象のことを指します。正確に言うと、HRVは心拍間隔の変動を測定することによって計算されます。
心拍変動は、心臓の自律神経系によって制御されます。自律神経系は、交感神経と副交感神経の2つの部分から構成され、それぞれが心臓の拍動に影響を与えます。交感神経は心拍数を上げ、副交感神経は心拍数を下げる作用を持ちます。
HRVは、自律神経系のバランスを測定する指標として使用されます。通常、交感神経と副交感神経は相反する作用を持っていますが、バランスが崩れる(数値が低い場合)ことでストレスや不安、うつ病などの症状が現れることがあります。そのため、HRVはストレスレベルの測定や健康状態の評価などに使用されることがあります。
一般的に、年齢が上がるにつれて、HRVの数値は低下する傾向があります。これは、加齢に伴い自律神経系のバランスが崩れやすくなることや、心臓の機能が低下することが影響していると考えられています。
平均的な年代別HRV数値:20歳代:50-90 ms 30歳代:45-85 ms 40歳代:40-80 ms 50歳代:35-70 ms 60歳代:30-65 ms 70歳代:25-60 ms
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私は47msくらいなので、平均ぐらいなのでしょうかね。これを向上させるには、有酸素運動や睡眠、ストレス管理、食生活などまあ、健康的な生活習慣をつけることです。ただ、ゆっくり深呼吸をするのもリラックス効果もありいいそうです。
サウナの「ととのう」というのもこの自律神経の事だと思います。ここは、今後、この数値をあげるように意識したいと思っています。
VO2Max(最大酸素摂取量)も当然測れます。「体の中で1分間で体重1キロ当たり何ミリリットルの酸素が最大で消費されるか」を表します。
私のVO2Maxは、45~46くらいで推移しています。65歳にしては、まあいいほうですかね。そして、これを向上するためには、あの「インターバルトレーニング」をやらないといけません。これがきついのですよね。最近この数値がおちだしているので、少し追い込まなければいけないと教えてくれています。
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スイムモード
スイムモードは、ランと同じで距離、時間、ペース、心拍などを計測してくれます。
SWOLF:1ラップのタイム(秒)とストローク数の和。1ラップを30秒、15ストロークで泳いだ場合、SWOLFスコアは45となる。スコアが低いほど、泳ぎが効率的であることを表す。屋外スイムアクティビティのSWOLFスコアは、1ラップ25mとして計算される。
クリティカルスイムスピード(CSS):疲労することなく泳ぎ続けられる理論上の速度。トレーニングのペースの参考にしたり、スイミングレベル向上の目安となる。
練習で使うのは、ラップのスピードです。100mを何分で泳げるかですね。今年(2023年)の初めに3’20”もかかっていたのが、6か月後は2’40”まできました。これを2’10″まで行かせたいです。そうすると1,500mを35分で泳げるということになります。
そのためには、まず、2’10″で100mを無理なく泳げるフォームを身に付けることです。よって、いろいろフォームを矯正しながら100mを2’10”になるように、毎回ラップ計測したいわけです。
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まずは、デフォルトの画面を6分割になるように設定します。そして、それぞれ表示したい項目を割り当てます。
やり方は、「アクティビティ」の「屋内スイム」を選んで、左の真ん中のボタンを押す、「プールスイム設定」を選んで、右上のボタンを押す。次に「トレーニングページ」を選び、右上のボタンを押す。そして、右上のボタンを再度おし、「レイアウト」を選択し、左下のボタンを押していくと2分割から~6分割まで表示の種類が選べます。次に右上のボタンを押し「データ項目」を選んで、それぞれの場所に表示項目を選んでいくというふうにすればできます。
そして、実際、ラップを測りたい時に、右下のボタンを押せば、スタート、泳ぎ終わったらもう一度右下のボタンを押すと、その間のペース(ラップのスピード)がチェックできます。
バイクモード
バイクは、サイクルコンピューターのほうをよく見ます。サイクルコンピューターの表示をスピードと時計機能だけにしています。
GARMINもバイクの時は、アクティビティを記録させたいので、ONにし、表示は、走行時間と距離にして時々チラ見します。
ゴルフモード
GARMINは、ゴルフ専用のウオッチもあるので、955のゴルフモードはおまけ機能かなと思っていましたが、かなり使えます。
まずは、ウオッチ上で下記の9つのファンクションが使えます。
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ランウンド終了・一時停止・ピン位置変更(ピン位置を9か所の点の中から指定できるので、事前に今日のピンポジがわかる場合は最初に設定しておく))・ハザード(バンカーまで何ヤードとかを教えてくれる)・ショットの計測・レイアップ(ピンまで100ヤードにしたい時はどのくらい打てばいいかな等)・スコアカード(スコア手動入力)・積算距離(歩いた歩数・距離。時間)・PinPointer(ピンが見えない時に方角を教えてくれる)
スコアの自動入力にしておけば、パットだけ手動で入力すれば、そこまでのストローク数は自動でカウントしてくれます。
そして、パワフルなのが、スマホにDLできるGarmin Golfアプリです。もちろんスコアブックも登録されています。また、コースマップに軌跡が示されているので振り返りができます。また、ティーショットの飛距離・ばらつきが一目でわかります。後は、ドライバー・アプローチの精度を平均と比較できたりします。
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一打づつ、どのクラブを使ったか選択すれば、番手毎の飛距離の平均をだしてくれたりします。
ゴルフ専用ガーミンの場合は、クラブに装着するアクセサリー(Approach CT10)を装着すると、パターまで自動カウントで、番手の選択なども不要で、すべて自動でやってくれます。
私は、GDOアプリでスコア管理しているので、GARMINのスコア管理はOFFにしてもっぱら距離測定に使用しています。
筋トレモード
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トレモードを試してみました。自動的に回数カウントしてくれるし、ベンチプレスとか種目もセンサーで判断するのでしょうか、自動的に表示されます(驚)。
ただし、いつも自動で筋トレの種類を認識できるわけではないです。その場合は手動で入力のようです。筋トレをガチでやっている人は、手動でも詳細に管理できるので強力な武器になるんではないでしょうか。
私は、そこまでの管理は必要ではないですが、月に何回筋トレしたかぐらいは管理したいので、筋トレの時は、このモードをオンにしています。
GARMIN CONNECT
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いろんなデータをGARMIN COONECTというアプリで詳細に見れます。また、PCでもみれますので、マラソン大会の情報などいろいろ入力するときなどはPCモードが便利です。
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また、トレーニング実績や参加するレースの情報をカレンダーに記入してくれて、そして、月間トレーニング目標に今どれくらい進捗しているかの情報もPCバージョンでは教えてくれます。
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アプリ
もともといろんな機能が満載ですが、Connect IQストアから有償、無償の追加のウォッチフェイスやウィジェットを無料でダウンロードすることができます。グローバルなやつなので種類が豊富です。これって結構新しいですね。
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2022年12月3日の湘南マラソンには、左の「GRun」というアプリをDLしました。これは、ほぼ全ての数字が出るので、画面はこれだけでOKです。これ以外に必要な1㎞あたりのラップは、デフォルトで入っているアプリで自動的に1㎞あたりのラップをポップアップで知らせてくれるので心配いりません。また、CADとは、Cadenceの事で、片足の回転数を表します。一般の市民ランナーの場合、目安となるのは、80~90回転(rpm)だそうです。
ETAといって、5Kやフルなど先々の予想タイムを表示してくれるのでモチベーションのキープに役立ちます。
アクセサリー
便利アクセサリーです。旅行にいいですね。
ベルトはいろんなメーカーから発売されています。スポーツウオッチのベルトの色のトレンドでオレンジってあるじゃないですか。当然、そういう色もあります。
新製品 Forerunner965
さて、955の発売は2022年6月でした。それから1年も経っていない2023年4月に965が発売されました。型番だけからみると955の後継機種に見えます。
両機種の差は、「AMOLEDディスプレイ採用」、「チタンベゼル採用」、「負荷比搭載」、「手首ベースのランニングパワー対応」、「手首ベースのランニングダイナミクス対応」の5点になりますが、一番目のアップルウオッチなどに採用されている明るい明るい有機ELのディスプレーを使っているところが一番大きな差です。
有機ELはバッテリーをくうので、GPSモードで31時間しか持ちません(955は42時間)。しかもソーラー充電機能を搭載していないので、955DのGPSモードで42+7時間には見劣りします。
ということで、965は955の後継で、アップルウオッチの対抗機種として見やすさを重視した。競合の関係で緊急に商品化したという感じでしょうか。バッテリーの持ちを重要視するアスリートには、955Dを併売するという戦略だと思います。
その他
実は、同時期に購入した「ランメトリックス」もいい仕事するんですよね。走るフォームを3Dで見せてくれます。理想フォームも同じ画面でみせてくれ、重ねたりもできるので、フォームのどこがおかしいかもチェックできるのです。これもパワフルなギアです!
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ガーミンは、これで4代目かな。
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スマートリング
さて、常時装着していることで、総合的にボディ分析をしてくれるスマートウオッチですが、常につけておかなければならない、寝てるときも、となるとちょっとtoo muchな気もします。そういう場合は、指輪型のスマートリングをつけ、特に睡眠の方の分析はそっちにまかせる使い方もあるなと思い、スマートウオッチとスマートリングの併用の可能性を模索しています。
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