コルステロール~高脂血症にならないために

ヘルス

健康診断で、「コルステロール値が高いですよ」と言われた事ないですか。日本人のかなりの人は指摘されているようです。しかし基準値が変わったり、新しい指標が出たりと少し混乱しますよね。というわけで、私の数値もお見せしながらちょっとまとめてみました。参考にして下さい。

コルステロールとは

コレステロールは人間の全身を作っている細胞の膜を形作っているほか、性ホルモンや副腎皮質ホルモン、胆汁酸などを作る材料にもなっており、ビタミン類などを代謝する役割もあります。

LDLコレステロール(低比重リポたんぱく質)とHDLコレステロール(高比重リポたんぱく質)があり、LDLは肝臓で作られたコレステロールを全身に運び、HDLは余ったコレステロールを回収する役割があります(血管の壁にはりついたコレステロールをはぎ取り肝臓に運ぶ)。

LDLは増えすぎると動脈硬化の原因となるので、「悪玉コレステロール」と呼ばれ、反対にLDLを回収する働きのあるHDLは「善玉コレステロール」と呼ばれます。

コルステロール過剰の場合

血液中の脂肪の量が多い状態のことを総称して脂質異常症と呼び、その中でもとりわけコレステロールの値が高い状態のことを高コレステロール血症と呼びます。

血液中のLDLコレステロールが増加すると、血流が悪くなって動脈硬化が進行します。動脈硬化が進行すると心筋梗塞や脳梗塞などを招く可能性があります。

総コレステロール値からHDLコレステロール値を引いた値で、動脈硬化のリスクを総合的に管理できる指標。日本動脈硬化学会の基準値は170㎎/dLで、これ以上なら「高non-HDLコレステロール血症」。

女性は、更年期を超えると女性ホルモンの影響でコルステロールが増える傾向にあります。

基準値

基準値は、ふたつあります。国のほうが厳しくて理想的、民間のほうがより現実的という感じですかね。

日本動脈硬化学会(厚生労働省)2017年度版 T-CHO(総コルステロール):基準値なし LDL:基準値60-119 境界型高LDLコルステロール血症 120-139  高LDLコルステロール血症 140以上  HDL:40以上 中性脂肪:50-149

日本人間ドック学会 2020年度版 T-CHO:基準値なし LDL:基準値60-119 軽度異常120-139 経過観察140-179 HDL:40以上 中性脂肪:39-198 non-HDL コレステロール:90-149   

人間ドック協会は、2018年に、 T-CHOの基準値を撤廃しました。HDLが高い場合は必ずしも問題だとはいえないからだそうです。 動脈硬化学会も廃止しました。以前は、それぞれ、151-254(2018年以前140-199)と140-149でした。また、人間ドック協会が2018年に新基準をだし、かなり緩和したら、動脈硬化学会からクレームがつき、基準表現を改正したそうです。

non-HDLコルステロール値は、総コレステロール値からHDLコレステロール値を引いた値で、動脈硬化のリスクを総合的に管理できる指標。日本動脈硬化学会の基準値は,150~169で「境界域高non-HDL-C血症」、170以上なら「高non-HDLコレステロール血症」。

ようは、一番気にしなければならないのが、LDLで、その次は、それぞれのコルステロールのバランスのようです。もちろん経年変化が一番重要なのは言うまでもありません。

たとえば、今は、「L/H比」という数値も重要とされています。 LDLコレステロール÷HDLコレステロールで2.5以上になると動脈硬化になりやすいといわれています。

私の結果

まず、総コルステロールですが、若いころから時々200を超えたりしており、ここ8年ほどは毎回200を超えるようになり、基準値撤廃になっているのに、「基準値オーバー」と診断されます。 日本人間ドック学会 が一度ユルイ基準を出した時は、その範囲ではおさまっておりましたが。HDLは75以上だと多いほうのようですが、私の総コルステロール値が高いのは、このせいのようです。

LDLは、比較的に基準値内でおさまっておりましたが、8年ほど前から、「軽度異常」に時々なるという感じです。そして直近の健診では、141と「 高LDLコルステロール血症 」圏に突入しだし、ちょっとヤバイなという感じです。

グラフで傾向をみると、LDLが増加傾向にあり、それに伴って総コルステロールも増加傾向になるという感じですね。

中性脂肪はグラフのように、時々、ガーンと上がります。これは大体すこしデブった時です。今年夏は、身体は逆に絞っているのに上昇しているのが不思議だったのですが、冬は、体重が増えたのに、88とかなり下がりました。この変動はよくわかりませんね。

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数値をさげるには

食事と運動だそうです。中性脂肪は体重減らすと改善すると一般にはいわれています。コルステロールは、飽和脂肪酸(肉の脂、揚げ物、ラーメン、パン、お菓子など)を減らす、水溶性食物繊維(野菜、果物、納豆など)を摂取する。トランス脂肪酸(マーガリンなど)を避けるなどが重要で、適度な運動、禁酒・禁煙も必要です。

しかし、私は、ここ一年、禁酒もして、魚も毎日食べて、劇的に食事も改善したし、運動もしているので、数値は絶対に良くなるはずなのですが、数値は、その効果を反映していません。

サプリ

実は、昨年、この状態を打破すべく、「コルステ生活」というサプリを買って、4か月試したのですよね。人によって効果は違うようで、私にはそれほど効きませんでした。

PDCA

まあ、思い当たるとすれば、ここ数ヶ月、筋量が増えないので、少し食事を増やして体重増加を測っています。また、夏は暑いのでランニングを少しおろそかにしているので、体脂肪も若干上がり気味です。それで中性脂肪があがり、LDLもあがったのかもしれません。よって、少しランニングを再開して、もう少し有酸素運動をすることにしましょう。

また、緑茶もいいらしいです。特にカテキンが含まれる緑茶にはLDL(悪玉)コレステロールの吸収抑制効果があることがわかっているそうです。

次回の検査は、4か月後にしようと思っています。コルステロール値は血液検査だけで簡単に測定できますので。

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