先日、大阪なおみ選手が、「うつ病」を告白しました。世界のトッププレヤーで、さぞかしメンタルが強いのだろうと思っていましたが、誰でもこの病にかかるのだと再認識しました。
最近は、うつ病は「心の風邪」といわれ誰でもかかる病と認識されていますが、ちょっと前までは、特別な病気という扱いだったように思います。
うつ病とは
人間は、天敵から身を守るためにストレスホルモン「コルチゾール」が分泌され活動量を一気にあげること(逃げる)ができた。しかし、それがずっと続くと、正常に分泌されなくなり、活動が一気にダウンする。この状態が「うつ病」なのだそうです。
コルチゾールがつくられる「副腎」が重要になり、重症のうつ病患者には、ここを刺激したりする医療機器もあるそうです。
そういう外科的なことをしなくても、運動と規則正しい生活が、ストレスホルモンの分泌を正常にするということもわかってきています。
予防法
現在は、いろんな病気の原因はわかっているので、その治療法も確立されているものも多いです。そして、今は、その病気にかからないように、生活習慣を改めるとか「未病」の概念もうまれてきました。
健康診断はその典型ですね。毎年定期健診して異常がないか調べます。そして、たとえばコルステロールが高いとかわかると、体重や食生活にきをつけるというものです。症状がなにも出ない時は、この健診の結果がないとこういう変化にはきがつかないからです。
同じように、メンタルも定期健診しなければならないということで、「ストレスチェック」2015年12月より企業に義務化されました。それだけ、メンタル疾患が増えているという事です。
日常のチェック
健診は年に一回です。そこで大まかに状況を把握するのも大事で、状況が年々、改善しているか悪化しているかも認識しておく必要があると思います。そして、あとは、日々、チェックすることです。
皆さんも、毎朝体重計に乗って増減をチェックしているでしょうし、熱っぽかったら体温計で体温を測りますよね。
ストレスホルモンのコルチゾールを唾液検査ではかる機械はもうありますが、近未来では、ストレスのチェックが毎日できるようになるでしょう。スマホをちょっとなめたら(?)、「今日のストレス度は65%です」とかでるでしょう。そして、「今日はストレス度が75%なので会社休みます」「え、そんなに高いの、それじゃ今日はゆっくり休養してください」と体温と同じようにな話になると思います。
しかし、そのスマホが出るまでには、自分でチェックしないといけません。
と思っていたら、もう2023年時点で、スポーツウオッチで「今日のストレス度は?」て表示されるようになりました。技術革新のスピードは速い!
私の場合は、ランニングです。もう25年間も毎週末走っています。定期的に走っていると、「今日は身体が軽いな」とか体調がよくわかります。「身体が重い」時は、休憩をちゃんととるとかリラックスするとかして体調を整えます。
走らない人は、ウオーキングでもいいのではないかとおもいます。毎朝の散歩はリラックスもできるし、毎朝だと体調変化にも気がつきやすいでしょう。
生活習慣で改善
コロナ禍で皆、手洗いやうがいを励行していると思いますが、風邪ひかなくなったのではないでしょうか。厚生労働省によると、2020年8月31日〜11月29日の13週間のインフルエンザ患者数は、全国で263人です(昨年同期は9万8279人)。凄いですね、ちゃんと気を付ければ病気を防げるわかりやすい実例です。
うつ病も同じように、適度な運動・睡眠・食生活をすること、それをランニングやウオーキングなどで異常がないか感知し、少し予兆があれば、運動・睡眠・食生活を見直すというPDCAが重要だと思います。
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