トライアスロンというと皆さん「アイアンマンレース」を想像すると思います。これは、スイム3.8㎞、バイク180km、そしてランはフルマラソンの42.195kmで非常にハードな競技です。しかし、オリンピック競技では、スイム1.5㎞、バイク40㎞、ラン10㎞で3~3時間半くらいかけてやる競技です。これなら、ハードルがグッと下がりますね。スイムができる人であれば、見た目ほど難しい競技ではありません。
初心者の方に、私の体験段をもとに、どうやったらトライアスロン完走できるか紹介します。
トライアスロンの種類
上述したように、普通のトライアスロンは、オリンピックディスタンスといって、スイム1.5㎞、バイク40km、ラン10㎞となります。また、その半分をスプリントといって、スイム750m、バイク20km、ラン5kmというのも多く開催されます。
最初は、スプリントから挑戦してもいいですね。バイク20㎞やラン5kmはそう問題ないと思います。あとは、スイムだけだと思います。
よって、トライアスロンを完走するためには、スイムができるかどうかでしょう。
トライアスロンを始めたきっかけ
私の場合、ちょうどシンガポールに住んでいる2011年に始めました。シンガポールは小さな島国なので、車で15分も行けばすぐにビーチに行けます。そういう環境もありトライアスロンの大会も身近で行われておりました。
運よく、2011年2月にシンガポールの同僚3人と東京マラソンに参加でき、その完走の後に、「今度は何に挑戦しようか」と誰ともなく言った時に、アイアンマンも経験している同僚が「トライアスロン挑戦するなら教えてあげる」と言ったので、「よし今年はトライアスロンだ!」と勢いで決心したのを覚えています。
練習内容 バイク
練習は4月から始めました。シンガポールは自転車道などないので、車道しかも高速道路を走るので危険極まりないのです。よって、車のいない朝の5時ごろから練習はじめます。それでも車も走っているので結構スリリングな練習です。25~30㎞/hで60~70㎞を毎週早朝3時間くらいかけます。その後皆で朝食取って、家に帰っても9時前に着きます。
バイクの練習の一つのポイントは、お尻が痛いのにどうなれるかです。ずっと乗っているとお尻がいたくなります。なるべく姿勢をよくして、体重を分散させることが必要です。あとは慣れですね。1~2か月でなれると思います。
練習内容 スイム
私は実は高校時代水泳部だたのですよね。しかし、かなりヘタレな部員だったので、たいした練習もせず平泳ぎしかできないありさまでした。一応、ゆっくりなら1.5㎞は泳げますが、こういう大会は制限時間があるし、実技試験があってそもそもある程度の泳力がないと参加させてもらえません。その制限時間が55分です。1時間くらでは平泳ぎでも泳げるかなと思っていましたので、ちょっと練習してまずは実技をパスしないといけません。
近くの海やプールでこれも毎週練習しましたね。よって、午前中バイクで午後スイムという日もありました。それで、ランの練習がぜんぜんできないという感じになりましたが、スイムとバイクに集中しましたね。
結局2か月間の練習で、6月の実技は41分で平泳ぎですがパスしました。
大会本番 Singapore OSIM Triathlon
大会は7月です。この3か月間で練習は、スイム36km、バイク628km、ラン153kmでのべ70時間で、土日に毎回3時間ずつやった計算ですかね。これはちょっと追い込みすぎましたね。中学一年生が先輩の練習についていけず疲労が蓄積して授業中ぼーーとしているように会社でぼーっとしていましたもの。
さて本番です。最初はスイムです年代順のWAVEで順次行きます。私は男性の最後のほうのWAVEです。その後女性になります。順番に泳ぎだしても、真夏のプールのように人でごった返します。手や足当たりまくりです。私は平泳ぎなので周りを蹴りまくりです(すみません 汗)。しかし、波が高いし、海流が逆でなかなかスピードがでないのですね。そうこうしているうちに女性陣がガンガン泳ぎだし、大柄な女性が私の上を泳ぎ去って行きます。これも経験したことがないことです。
次はバイクです。周回コースを4周します。観客も多く、アドレナリンは爆発的に出ます。観客のいるコーナーとかも、よしゃいいのに、全速でスピード緩めず突っ込みます。案の定壁に激突し、膝が血だらけになってしましまいました。ここでやっと冷静になり、この血が見つかり強制に棄権させられないようちゃんと手当してバイク再開です。
そして最後はランですが、もうかなり暑くなっているので、ゼイゼイ言いながらのゴールです。
ほとんど障害物競争のような感じでした。また、種目が変わるので、マラソンのように身体のエネルギーすべてを使い果たすような感じでもなく、次の種目のために余力を残している感じでしたので、フルマラソンようりは、時間もかからず、楽だったという印象です。
まあ、ここまで追い込む必要はないと思いますが、結果は、スイム54分(波が高かったので)、バイク1時間41分、ラン1時間8分で、合計3時間39分というタイムでした。
翌年はシンガポールで3レースほど出場しました。
トライアスロン 東京
東京に帰ってきて、またトライアスロンを楽しもうといくつかの大会にでています。
1)江戸前トライアスロン スーパー・スプリント
これは、都心で行われるトライアスロンでしかもスーパー・スプリント(スイム350m、バイク20km、ラン5km)なので、都内の初心者にはもってこいといわれている大会です。一応、海も泳げますのでウエットスーツで泳ぐ経験もできます。私が参加した2015年9月は250名の参加でした。こじんまりした大会です。私の家から11㎞のところの羽田空港そばなのでバイクでいけるのでお手軽です。
難点は、海がきたないのと、9月末の日程設定ですかね。台風シーズンと重なって、雨の確率が高いです。雨の時のレースはテンション下がりますので。
2021年は、9月26日(日)の予定です。開催されれば参加します。
2)昭和記念公園トライアスロン スプリント・アクアスロン
これも初心者にはいいですね。スイムは、江戸前より長い750mですが、周回のプールを泳ぎます。しかも浅いので時々立っても問題ありませんし、タイム制限も厳しくないので、スイム苦手な人でトライアスロン経験した人にはもってこいです。実際3~4割はトライアスロン初体験の人たちです。
開催時期は7月の第一週なのでかなり暑いです。プール場は裸足だとやけどするくらい熱いので、サンダルもっていくのをお勧めします。また、そういう季節なので、ウエットスーツ着用義務がないのもお手軽な理由の一つです。
2021年の予定は6月27日(日)だそうです。開催されるかは微妙ですね。
3)横浜シーサイドトライアスロン スプリント・アクアスロン
他にお手軽な都心のトライアスロンはまだ参加したことがないですが、このトライアスロンがあります。スプリントの他に、スイムが500mのやつもあります。制限時間はスプリントでスイム24分、バイク終了まで95分、ラン終了まで140分となっています。開催が9月末なので、江戸前とバッティングしそうです。台風シーズンでもあります。
4)横浜トライアスロン オリンピック・ディスタンス
5月中旬に行われる都心の本格的なトライアスロンはこれです。国際大会も行われます。参加料も29,200円とごっついですね(ふるさと納税13万円寄付での参加も受け付けているそうです)。制限時間も結構厳しく「スタートからスイム終了まで45分、ラン終了まで3時間45分」となっており、またそれを厳しくチェックされるようです。参加料も高いので万全の対策をしていないと最初のスイムでアウトということになりかねません。まあ、これの大会は、東京マラソンと同じで応募者多数なので、よっぽど運がよくないと参加できません。
5)福岡トライアスロン オリンピック・ディスタンス
地元福岡には、何かのイベントにかこつけて帰省しようとしていまして、その一つが11月開催の「福岡マラソン」です。この6月末に開催される「福岡トライアスロン」も一度出てみたいと思っている大会です。懐かしい志賀島で競技できるので。スイムの制限時間は、最終ウェーブスタートから50分後です。参加費は21,600円。
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