膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)が見つかった

ヘルス

高齢(67歳)にもなりましたので、通常の人間ドックだけでなくて全身をMRIでチェックするような検査も隔年くらいでやろうと思って先日検査をしたところ、「膵臓に嚢胞があるので消化器科を受診してください」と言われました。

発見できてよかったのでしょうが、どんな腫瘍か調べてみました。

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膵臓には嚢胞性腫瘍ができることがあります。嚢胞とはそもそも内部に液体を貯めた袋状のものを指します。多くの場合、内容液はネバネバとした粘液です。この腫瘍性細胞ががん化することがあります。

IPMNは大きく分けて3つのタイプがあります。膵管の枝に発生するタイプを分枝型IPMN、管本幹(主膵管という)から発生するものを主膵管型IPMN、分枝型と主膵管型が併存した、混合型IPMNです。

分枝型IPMN:主膵管と交通する分枝が5mm以上に拡張している場合をいいます。悪性(=がん)の頻度は低く、悪性化の頻度も年率わずか2~3%といわれています。しかし、嚢胞の大きさが3cm以上であったり、隆起性病変が見られたり、あるいは嚢胞壁が厚くなっているような場合は悪性の可能性が高いことが報告されています。

主膵管型IPMN:主膵管が5mm以上に拡張している場合をいいます。分枝型IPMNと異なり、悪性(=がん)の頻度が高いため注意が必要です。とくに、主膵管の太さが10mm以上の場合はハイリスク群と考えられ、全例で外科手術が勧められています。隆起性病変が認められた場合には、がんの可能性がさらに高くなります。

IPMNの治療は、経過観察(2cm以下は問題ない)か病変の腹腔鏡下手術による完全切除ですが、膵頭部にある場合は、十二指腸も切除したり、手術後にまたIPMNができたり、すい臓がんができる確率が10~20倍になるので大変です。

IPMNがあると、すい臓がんになる確率が上がる(5年で3%、10年で8%、15年12%と通常より10~20倍また他の臓器のがんの確率も上がる)ので、ずっとチェックする必要がある。

私の場合は、膵頭部のIPMN(13mm)らしきものがあるということなので、また病院でみてもらいます。

今日(2024年10月9日に病院で診てもらいました。私のは、分枝型IPMNですので、経過観察で6か月ごとに最寄りの病院で腹部のエコーと腹部のMRI検査をしてくださいとのことです。

「分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)を持つ人は、膵臓がんだけでなく、他の部位にがんが発生するリスクも高くなるという研究結果があります。IPMN自体は良性の腫瘍であることが多いですが、時間とともに一部のケースで膵臓がんへ進行する可能性があります。加えて、IPMNを持つ患者は、胃、結腸、肺などの消化器系や呼吸器系のがんのリスクも上昇することが報告されています。このため、IPMNを診断された人は、膵臓がんだけでなく、他のがんについても定期的なチェックが推奨されます。」

ということで、定期検査は大事ですね。

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